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 ポエム 

嘘ついて休んだ修行僧
嘘ついて休んだ修行僧

修行僧は、なぜ山にこもったりするのでしょう

それは街の騒音や、誘惑が修行の妨げになるからです

修行僧は何の修行をしているのでしょう

それは、街の騒音や、誘惑に心乱されない人間になるための修行です

それなら、街で修行した方がいいのではないでしょうか

街では、騒音や誘惑がじゃまになって、修行できないのです

そうなんですか。 それでしたら、私は街の騒音や誘惑に心乱されたりしないから、修行の必要はないんですね

甘い! あなたは、実は、街の騒音や誘惑に心乱されていることに、気づいていないだけなのです

何ですって、 本当ですか? それじゃぁ、どうしたら心乱されなくなるのですか?

それは、街の騒音や、誘惑のない山にこもることです

そうなんですか、 一度山に行けば、山を下りてからも、心乱されなくなるんですね!

甘い! 山から下りてきたときは、純な人間になっているから、すぐに心乱れます。 耐えられないでしょうね

そうなんですか、 じゃぁ、山に行かない方がいいんですね

ちがいます。 純になった上で、心乱れ、耐えられなくなったときから、「修行2」が始まります

何ですって、「修行2」もあるんですか? じゃあ「修行2」は、どんな感じですか?

「修行2」は、 一度死んでからの再生です

ほ、本当ですか! たいへんなんですね  ところで、あなたは修行してますか?

私は今、「修行3」に進んだところなので、 ごく普通に暮らしております

ご、ごく普通なんですかーー? それは一体どんな感じですか?

それは、 やるべきことをやっている感じです

ほーー! やるべきことって、どんなことなんですか?

それは、人によって違いますよ

なるほど、 じゃぁ、私のやるべきことは何ですか?

それは簡単です。 自分で自分のやるべきことは何なのか、考えたり、探してみたり、試してみたりすることです

えっ? そんなことだったら、誰だってやってますよ!

そうですか、 それなら、やるべきことが分かったのでしょう?

いや、分からないんですよ

そうなんですか。 それじゃぁ、今あなたがやっていることは、やるべきことか、分からないまま、やっているんですか?

う~~んと、そうね、 よく分からないままやってるね

何でですか?

えっ?  だって、分からないけど、やらなきゃならなくなってしまうんですよ

ほーー! なぜ、やらなきゃならなくなってしまうんですか?

だって、他に思いつかなかったから、、

あーー、 じゃぁ、それでいいんじゃないですか? あなたがそれでいいんなら、、

わーー 良くはないんですよ !

それなら、分かるまで、考えたり、探したりすればいいじゃないですか

えーーっ、だって、忙しくて、、、そんな暇ないんですよ!

ほーー、それじゃぁ、それでいいんじゃないですか? 暇がないなら、、

ちょ、ちょっと待ってくださいよ! どうやったら考える暇が出来るんですか?

それは人によって違いますよーー

えーーっ、それじゃあ、わたしが暇を作るには、どうすればいいんですか?

それは簡単です。 自分で自分の暇を作るにはどうすればいいか考えたり、探したり、試してみたりすればいいんですよ

おーー! その暇がないんですよ

それでは、それで、しょうがないんじゃないですか。 暇がないんだから、、

わぉーー  私は、私の狭い世界を一周して戻ってきました。 
  また、私の狭い世界に戻るかどうか、迷っちゃいますね! 
   でも、迷ってる暇がないような気分、、、 気分、、、そんな気がするだけかな?
いや、明日も仕事だし、、
いや、あさっては休みだけど、、 遊びに行く約束が、、、、
いや、俺、本当は行きたくないような気分、、、
えっ? 気分、、、?
しかし、今から断れないような、、、
えっ? 何で断れないんだろう、、、
色々まずいしな、、、
まずい?   何がさ!
おーー、 つき合いが
えっ? つき合い?
つき合いは面倒だ
いや、つき合いは楽しい、、、
いや、本当は楽しくない、、、、
あっ! 嘘ついて休もう!
やっほーー! 嘘つこう!

シャンゼリゼのカフェテラス
幼児の結論
伝書鳩のサブロウ

通信手段も、ずいぶんとまぁ 変わって来たものだ 

わしは、ばあさんに恋文渡す時にゃぁ  
いつだって 伝書鳩のサブロウに 頼みに行ったものさ

サブロウ、元気にしてるかのう 
わしのつたない文章に、一通り目をとおし 訂正してくれた事もあったな 
そのおかげもあって こうして、ばあさんと所帯を持つ事も出来た
サブロウ、ありがとう

さて、携帯電話のお嬢さん 基本料いくらになったかのう 
インターネットは調子良く見れるのかのう 
メールの互換性はどうじゃ

日本の電話会社はいかん
ごちゃごちゃしておって マイラインの意味が分からん
いつのまにか マイラインプラスになっておる
本当に、お得なのだろうか

 

ばあさん、わしら どこのマイラインプラスに入ったのじゃ

おじいさん 何をごちゃごちゃぬかしてるんですか
そんなもん 鼻くそみたいなもんじゃないですか

おーー 
ばあさんは いつだって 大海原のように でっかい心じゃのう

ばあさん、ちょっと 内緒なんじゃがのう

あ、愛してる

おっほっほっほっ   しゃっしゃっしゃっ

優美な奥方

この建物は 非常に味わいがある 
ここの御主人の人柄が にじみ出とるのう 
生活がある 生活のにおいじゃ
絡み付いた つたの1本1本が 歴史をきざんどる

 

ちょっと チャイムを押してみようかのう 
キンコ~~ン
ダッ、ダッ、ダッ、ダッ

 

「誰ですか?、、、 ったく ふざけんじゃないわよ!」  
  プンプン  プリプリ

おーー、あぶない、あぶない
しかし、なんだ
ちょっと 品がないのぉ
この家の奥方ならば もっと こう 奥ゆかしさと言うか
こう 優美さが欲しいところじゃ

おーー 夢が壊れてしまった
ひゃーー こりゃ いかんのぉ

あんた!

えっ

見てたよ  チャイム押して逃げるところ

な、なんじゃ  言いがかりじゃ
わしゃ  不愉快じゃ どきなさい
あーー どきなさい

 

ダッ、ダッ、ダッ  ドッ、ドッ、ドッ
ダッ、ダッ、ダッ  ドッ、ドッ、ドッ

本当の木がはえている森

時間はじゅうぶんにあります
本当はあります

たいへん遠い未来を見つめたので
その姿に形はありません

30年の月日が 何かしらヒントをくれるでしょう

時計を巻き戻しても
時間が進みました

話し合いが必要なのですね

本当の木がはえている森には
過去と未来があります

心と語り合っていたら 
時間は ありのままに流れていたのでした

幼児の結論

翼を持った人たちが、羽ばたきながら、普通に歩いていました
花束の貴婦人は、ミツバチたちと条約を交わしたのです。
木々がそよいで、6月の太陽にきらめいています
象の大群は、インドの森で道に迷い、ヨーガ修行中の青年に救い出されました。
私たちは、この大地に根を下ろし、秋の収穫にそなえるのです。
賛美歌がこだまして、カラス麦を3本植え込みました。

通りがかりの農夫に訊ねます
「1シリング稼ぐのに何日かかります?」
  農夫は考え込み、石になりました。

羽ばたき去ろうとする鳥に訊ねました。
「あなたは、飛び去りたいのですか?」
  鳥の姿は小さくなり、やがて、何も見えなくなりました。

私たちは、「歩み出すこと」について話し合い、
 長老の声に耳を傾け、
  幼児に結論を迫りました。
誰もが息をのみ、幼児の結論を待っているのです。

幼児の結論
さぁ、幼児の結論
それ! 幼児の結論
「フギャーーー!」
  という、結論を、私たちは聞きました。
結論は、山々に響き渡り、長老が気絶しました。

さようなら、長老!

熱帯魚の予想

この熱帯魚は非常にすばらしいですな

ほー あんた見る目が違うね

 

やっ、なに、こいつの目つきが気になったもんでな 

う~~ん、そりゃあんた こいつは中国で、3000年生きてたやつだ 
ただもんじゃねぇですぜ 

なに、3000年ですか  ほっほっほっ  これいくらですか?

3000円です 

う~~ん、高い! もうちょい 負からんかな 

そうですな、それでは こちらの、アフガニスタンで2500年生きてたやつは どうですかな

 

ほーー 値段の見当がつきますな 

えっ、なぜです? こいつは2000円です

なにっ、あんた フェイントかけたな
うーー、予想外だ   わしゃぁ 予想外にめっぽう弱い
昔からそうだった   おーやられた  頭 真っ白だ
なんて答えたらいいか分からん
完全にわしの負けだ  1500円にしてくださらんか

ほー それでは こちらに、三鷹で1000年生きてたやつが、、、

なに、三鷹で1000年?
怪しい、ドキドキ   三鷹って1000年も前からあったかな ドキドキ
おーーわからねぇ
あっ、こいつ笑ってやがる くやしーー
えー 平安時代も 三鷹だったやろか   だいたい平安時代って 何年前だ
縄文時代は紀元前だったかなぁ   う~~、皆目わからん
なんてやろうだ  わしの負けだ
完璧な負けだ   それ、500円で売ってくださらんか

ほー それでは こちらに 四ッ谷で5年 生きたやつが、、、

おー、まだいたのか   値段の予想つかん
わし、やられてる   わしは 傷だらけ! へい

信州の山奥のスコッチウイスキー工場
たいへんきれいな わき水の名所でございます

緑に囲まれた場内で
現場監督の吉原さんが語りました

んーー、この香り、こおばしい
私は酔っぱらうために生まれて来ました

まあ、一杯どうぞ!

んーー、五臓六腑に染み渡りますな

さて、本題に入りましょう
近ごろの森林破壊は、水質に影響を与えます

まあ、一杯どうぞ!

オー-、酔いが回って来ましたな

水が悪くなるのは たいへん大きな問題です

まあ、一杯!

うちの隣のおばあさんにはたいへんお世話になりました

まっ、一杯

私、小さい頃は たいへん成績がよくて、ちやほやされたもんです

まっ、一杯!

中学生の頃、乾物屋のお姉さんに恋しておりました

さっ、一杯!

土用のウナギって、どういう意味でしたっけ?

ぐ~~、ぐ~~

あっ、寝たんですか?
あっ、寝たんですね

グ~~、グ~~

信州の山奥のスコッチウイスキー工場
信州の山奥のスコッチウイスキー工場
熱帯魚の予想
カルビの100g定食
本当の木がはえている森
優美な奥方
伝書鳩のサブロウ
シャンゼリゼのカフェテラス

パリの街角は とっても華やいでいるのね
私の心と たいへん裏腹

シャンゼリゼ通りのカフェテラス
恋人たちの囁きで むんむん

1人の私は可哀想と 自分の肩を抱いた
う~~ん、ひとり芝居上手な私

私、自分を嫌いじゃないわ

お嬢さん、お一人ですか?
いいえ、ひじょうに暗い過去を持った恋人を待ってますの
と、1人で喋ったパリの思い出

とびっきり いじらしい私ね
 

カルビの100g定食

カルビの100g 定食 
カルビの100g 定食 ヘイ

スープチョイス イェイ 
キムチからい ヘイ

ごちそうだ 豪勢だ  和牛じゃないぜ ヘイ
ピーマンも食べなきゃね  サンチュ巻いてね 
カルビの100g定食  カルビの100g定食
  
ファミリーなお客さん  不機嫌な家族 
おくさん、ちょっと食べ過ぎね 
初々しいカップル  ぎこちない箸さばき 
肉が吹っ飛んだ 
じいさん良く噛んでね
ぼくちゃん、走り回っちゃダメだね

 

カルビの100g 定食 うまいぜ 
カルビの100g 定食 豪勢ね ヘヘイ!

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