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 見渡す限りの砂漠です 

見渡す限りの砂漠です

たいへん大きな砂漠です

見渡す限り非常に静か

 

あっ キジが鳴いています

おそらくキジです

「キジですか~~!?」

「キジで~~す!」

あっ、キジのようです

 

さて、のどが乾いています

このままでは、いけません

眠いです。眠ってはいけません

「キジさ~~ん!、、、、、、」

もう いません

 

見渡す限りの砂漠です

 

高いところへ登りましょう

広い視野を持ちたいと願います。

砂山は険しくて、ひと休み  いや、もうちょっと登ります

ひと休み、いや もうちょっと

 

いつか この山を制覇したら

故郷に戻って まるまる肥った ダイコンを育てましょう

 

さて、 ひと休み、いや、もうちょっと、、、

あっ、 ひと休み、、、もうちょっと登ります。

 

お坊さんがトンビの肩を抱きました。

旅人が、太陽を見上げて、大きな質問をしました。

女神様の涙が、大地をうるおしたのでした。

 

幾度か、深い闇の底に眠り

気がついた時 山頂の 新鮮な空気につつまれ

見知らぬ風景に、心奪われました。

 

見渡す限り非常に穏やか、、、、

 

私は 向こう側の世界を見ています。

やがて 私は 向こう側の世界を知ったのでした。

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