セバスチャン神父の巻(ポリムーチョ・ヘンダーソンの出来事)
みなさん こんにちは ポリムーチョ・ヘンダーソンです。 わたしの 昔からの友人に セバスチャン神父という人がいます。 彼は フランス ブローニュ地方の ぶどう畑で きじのトミーニョと暮らし 毎朝 フルートを吹いて 子供らを集め ラジオ体操第1をやっている たいへんりっぱな人です。 ラジオ体操第2は おぼえられない と、言っておりました
このあいだ アメリカ、ユタ州の喫茶店で カプチーノを飲んでいると ぐうぜんにも 彼が入って来たので、おおいに 語り合ったのでした。 「ヘンダーソン君」 「なんすか? セバスチャン神父」 「たいへん美味しい みかんを食べた時に 見える風景や たいへん美味しい キウイフルーツを 食べた時に見える風景 などのことを うら山のれんげ草や しいの木などと じっくり話し合っていると たいへん 楽しいです」
「ところでヘンダーソン君」 「なんすか?セバスチャン神父」 「キャベツという植物は ひじょうに 母性本能が発達していて 小さな子供などが 近くを通りかかると ミルクを与え さっそく子育てに 取りかかります。 しかも シュタイナー学習法で 育てる場合が 一般的で、 ひじょうにバランスのとれた 教育方を 確立しております。 親離れ、子離れが、たいへんスムーズに おこなわれております。」
「それからヘンダーソン君」 「なんすか?セバスチャン神父」 「地中海の ゴンザレス村では 何日も長雨が続いたりした時には 村長のサントス・ロドリゲスさんが ひまわりさんたちと 手をつなぎあって 太陽さがしの 心の旅に出発します」
「ボーイさん コーヒーおかわりねー!」 セバスチャン神父は コーヒーのおかわりを注文しながら さっとテーブルのかげに かくれてしまいました。 ぼくもかくれました。 ドキドキ 「さて ヘンダーソン君」 「なんすか? セバスチャン神父」 「 ボーイさんが来たら わっ!って言って立ちあがるんだよ」 「えっ! ほんとですか?」 「ほんとうだとも、ヘンダーソン君 ドラマじゃよ!ドラマが欲しいじゃろ」「まぁ ほしいっすね」 「じゃ、いっせいに立ちあがるんだよ」「わかりました」 ドキドキ ドキドキ 「せーのーーー 」
「わおーーーーーーーー」
おわーー きれい!
「は~~い みなさん この船に乗って下さい!」 「わ~~い 」
「は~~い、ヘンダーソン君、ボーイさん」 「なんすか、なんすか、セバスチャン神父、セバスチャン神父」 「あの ゾウにすわってる人が 森の王様です。 森の王様の仕事は とりが しょげている時に なぐさめじょうずな うしを なにげなく とりに会わせたり、 さかなが 困っている時に 人助け じょうずな ぞうを 紹介したりすることです。」